年頭のご挨拶
皆様、明けましておめでとうございます。
昨年は一方ならぬご支援ご鞭撻を賜り厚く御礼申し上げます。
新年に際し一言ご挨拶を申し上げます。
2025年の世界は、政治・経済の両面で大きな変化があり、企業や国家にとって「機会」と「脅威」が交錯する一年ではなかったのではないでしょうか。
機会の側面では、生成AIブームを背景に世界的なAIインフラ投資が急拡大し、半導体・再生可能エネルギーなど、関連産業に成長の追い風が吹きました。訪日外国人旅行者数が過去最多を更新するなど、インバウンド需要が堅調に推移し、雇用・所得環境にも改善が見られました。
その一方、脅威の面ではトランプ政権による保護主義強化と相互関税政策が世界貿易を混乱させ、企業はサプライチェーン再構築を迫られました。またウクライナ戦争や、中東紛争の長期化に加え、台湾有事をめぐる日中間の緊張が急速に高まり、東アジア全体の不安定要因となっています。さらに、企業へのサイバー攻撃が高度化・頻発し、ランサムウェアによる被害が拡大しました。
身近なところでは、円安や原材料高、そして何よりも、主食である米の価格高騰による物価上昇が家計を圧迫し、消費者の節約志向が高まり、雇用や所得が堅調であるにも関わらず、消費は伸び悩みました。
このような外部環境の中、日成共益の一年を振り返りますと、前期の6月の決算では、為替相場が円安基調から徐々に円高傾向へ転じる中、販売先さまから販売価格の引下げ圧力が強まる一方、仕入先さまからは世界的なインフレ進行による原材料価格の高騰を受けた仕入価格の引上げ要請が相次ぎ、難しい局面を迎えました。このような状況下で、販売先さま及び仕入先さま双方との交渉を通じて、相互の理解を得られる価格条件の調整に努めた結果、売上高は過去最高であった前期実績を更新いたしましたが、競合の市場参入に伴う利益率の低下や、物流費の上昇等により、営業利益は前期実績を下回る結果となりました。
今期は、売上高、営業利益ともに昨年末までの前年同期比で上回り、お陰様で現在のところ堅調に推移しています。しかし、利益率は毎年低下傾向にあり、目標に対してはあと一歩というところです。
何故なのかと考えると、私たちの提供している商材が、次第に以前ほどの魅力、つまり価値を失いかけてきているからではないかと思います。
このような状況において、日成共益の課題は会社のミッション「ものづくりを支える人々と共に新しい価値を社会に提供し幸せを創造すること」にある通り、新しい価値を提供しつ続けることだと思います。
そこで新年にあたり、今年の抱負として2つを述べさせて頂きますのでよろしくお願いいたします。
1つ目は、
「価値ある商材の提案を継続して組織的に行なうこと」、
2つ目は、
「それが出来る組織の能力と風土を創っていくこと」
です。
具体的に、どの様に進めていきたいのかを説明をさせて頂きます。
「価値ある商材の提案を継続して組織的に行なうこと」
当社の営業は日頃、万全の用意をしてお客様へ新商材の提案をしています。ただ、残念なことに、その後が続かないことや、経験や知識が属人化して組織に活かされない、ということが考えられます。やはり、常に新しい商材を探して提案し、それを組織の知識として蓄え、絶えずお客様に提案していくことが重要になります。現在、組織的に新規商材の発掘や、知識の習得に向けた様々な試みを実行しております。それをさらに推し進め、お客様へ価値ある商材の提案をして参ります。
「提案し続ける組織の能力と風土を創っていくこと」
これは先ほどの1つ目の様々な試みをした後、必ず結果の検証と、次の一手を考え、それを踏まえ、新たに提案することが当たり前になるよう、組織力を鍛え、健全な組織風土を培っていく、というものです。これについても、様々な営業現場で実践しております。今年はさらに徹底し、組織に深く根付いていくよう、努めて参りたいと考えております。
以上2つのことは、言ってしまえば当たり前の小さなことです。しかし小さなことを積み重ねることほど難しいものはありません。
かつて、「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だ」という名言を残したのは、元メジャーリーガーのイチローです。
メジャーリーガーと言えば今や大谷翔平ばかりが注目されていますが、かつてイチローが2004年に達成した
「シーズン最多安打262本」の記録は、現在も破られていません。
今年は日成共益の社員一人一人がその言葉を心に刻み、今日から小さなことを積み重ねてまいります。
そしてその先にあるとんでもないところ、つまりビジョンである、「誰もが真似したい、しかし誰も真似できないオンリーワン企業」を目指してまいります。
このような志を胸に今年も邁進して参りますので、皆様には一層の御指導を賜りますよう社員一同心よりお願い申し上げます。
皆様の健康とご活躍を祈念し、新年の挨拶と致します。
2026年1月5日
日成共益株式会社
熊谷和男
